２０００年１１月０５日発
　昨日から平成研究会（橋本派）のセミナ−が箱根であり、今日はゴルフコンペに参加して東京に戻り、そのまま羽田から帰道する飛行機のなかです。
来年に参議院選挙があるので、改選期を迎える参議院議員の先生方の欠席が目立ちましたが、衆議院の方はだいだい出席されていました。　また、綿貫衆議院議長も夜の懇親会とゴルフコンペに出席され、久しぶりにリラックスできたとおっしゃってました。
セミナ−は講師による講演がメインで、お一人が三井物産戦略研究所所長の寺島実郎氏、もう一人が国際日本文化センタ−所長の河合隼雄氏。　経済と教育がテ−マですが、いづれも一時間足らずの講演にもかかわらず、非常に内容の濃いお話を聞くことができました。　大いに参考になった次第です。

　この会合に本当に大勢のマスコミが入ってましたが、橋本会長、野中幹事長、青木参議院幹事長が挨拶でどんな話をするか注目していたようです。
政局がらみの話は、間違いなく翌日の新聞をかざります。　橋本会長の挨拶は約１０分程のものでしたが、今日の日本の現状認識、政治の役割、そして政局に対するスタンスという内容でした。
強調されていたのは、現状一番大切なのは人の和であり、政権の中枢にいるわがグル−プは、結束して現政権を支えようというものです。　このことを軸に、今後いろいろな状況に応じて対応することになるんでしょうが、マスコミ風にいうとわざわざ人の和を強調しなければならないほど、派内の現政権に対する思いに距離がでているということもあるのではないかと思いました。　野中幹事長も同様の挨拶でしたし、年末に向けて大波乱はないと思いますが、波乱含みの感じです。

　そうそう、８日にある科学技術委員会で初めての質問者になりそうです。
テ−マは、提出されている「ヒトのクロ−ン規制法案」に対する質問です。　宇宙ならいざ知らず、クロ−ンに関する情報はまったく持っていなかったので、短期集中勉強をしていてちょっとしたクロ−ンおたくになりそうです。
法律自体は特に難しいものではなく、ヒトのクロ−ン産制生を禁止する内容で、罰則規定も含まれます。　ただ民主党が対案を提出していて、禁止項目は一緒なんですが生殖技術の規制という大きな枠の中でクロ−ンを位置づけるべきだという主張です。
一方政府案は、比較的容易にできるヒトのクロ−ン産生をまずは禁止する法案を先行して、世界にはっきりと意志表示をすることを優先すべきだという考え方です。
すでに米国のある団体がクロ−ン人間をつくる法人を設立したという報道もあり、韓国でも研究が進んでいるということです。　倫理上大変問題の大きいクロ−ン問題ですが、しかし今後この技術が進んでくれば、医学の分野で人類にとっても画期的な処置が可能となり、世界各国で倫理上の問題を克服しながら取り組んでいこうとする動きが活発です。
とりあえずは、ヒトクロ−ン産生を規制することを急がなければならないと思います。
では、初の質問の様子は後日にレポ−トします。


岩倉博文

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