２００１年１０月１８日発
　今日の本会議でテロ対策特別措置法案と関連２法案が衆議院で可決されました。
明日から同法案が参議院で審議されます。
野中元幹事長と古賀前幹事長が採決に際して議場を出られ採決を拒否されました。
本会議に先立って開催された平成研究会の議員総会で、野中幹事長はご自身のお考えを述べられ「これは私自身の政治家としてのけじめであり私一人の問題だ。」という趣旨のお話をされ、同時に「仮に私の考えと同様の考え方をもった方がいても私に同調することなく採決に望んで欲しい。」とおっしゃってました。
その後鈴木代議士が挙手をされ、「今回の法案はわが国にとって世界に対し大切な決断を示す法案であり、本来であれば記名採決が当然である。　しかし、ここは野中先生に採決に望んで欲しい。」という趣旨の意見を述べられました。

　新聞でも昨日から報道されているように「記名採決」か「起立採決」か、という問題であったわけです。
私自身、昨年来の採決で重要案件は全て記名採決をしてきており、今回も当然のことながら記名採決だと思っていましたが、民主党の党内事情を考慮してなのか、起立採決という結果となった次第です。
議場でのル−ルについては熟知しているわけではないので何とも言えませんが、少なくても重要法案として位置づけているならば記名採決をすべきだったと思います。
下手な妥協をする場面ではないような気もしました。
長きにわたり議会で生きてきた野中先生にとって許し難き妥協と写ったのではないかと思われます。　政治家として考えさせられる一日でした。

　午後から室蘭、登別、伊達の教育委員会が主催している事業に応募され選ばれたご婦人１５名の皆さんが国会を訪問されました。
皆さんがさまざまなグル−プで地域の活動に参加されている方々ばかりで、明日埼玉で全国の研修会があるそうです。
本会議場、国会議事堂、議員会館の他最高裁判所と衆議院議長公邸を視察されました。
特に議長公邸では綿貫議長にご案内いただき、写真もご一緒に撮っていただき、大変恐縮した次第です。
今年の３月に改築したばかりの議長公邸で、庭も大変雰囲気のあるものでした。
外国からの賓客も多く、特に今日は上述の法案の採決があった日で議長もお疲れのことだったと思いますが、誠にありがとうございました。　心から御礼申し上げます。
そして研修にご参加の皆さん、明日もがんばって下さい。


岩倉博文

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