２００２年　１月２９日発
　昨日は大変な一日でした。
一昨日の最終便は鳩山先生と同便でしたが、静内町後援会新春の集いの後だったので珍しく離陸から着陸までの空路、ずっと寝てました。　夜中に宿舎に到着、就寝。

　第二次補正予算案審議、大詰めの昨日は午前９時、今国会から所属した財務金融委員会が開催、補正予算に付帯して提出されている（ちょっと長いですよ〜）「日本電信電話株式会社の株式の売払収入の活用による社会資本整備の促進に関する特別措置法の一部を改正する法律案」（略称：ＮＴＴ社会資本整備特別措置法）に関し各党からの質疑が行われまた。
予定通り午後３時過ぎに終了、直ちに予算委員会が開会、本来であれば同委員会で総括質疑を終え採決、その後財務金融委員会で上記法案を採決して午後９時頃から本会議を開催する予定でした。
第二次補正は、現況の実体経済の低迷状況からして一日も早く通過させなければならない予算案です。
ところが、報道のとおり予算委員会で審議が予定通り進まず、結果として午後１１時３０分から予算委員会が野党側委員欠席のまま開会され、採決、直後に財務金融委員会も開会され、同様に与党委員のみの出席で採決がされました。
残念なことです。
引き続き自民党代議士会が開催され山崎幹事長から状況説明、なが〜〜い一日が終わりました。

　外務省の問題ですが、予算委員会での田中外相の答弁の中で印象的なものがありました。
「どの官庁でもさまざまな議員からいろいろなご意見やご意向が来るんです。　これは外務省だけではありません。　このことを問題にしているわけではありません。　問題は、 官僚が大臣にまったく報告も何もなしに物事を運ぶことがまかり通るということにあるんです。」という内容の部分です。
予算委員会での質疑を聞いていて、外務省上層部でこのような組織内での違和感が存在していること自体が問題であり、大臣の指導力とリ−ダ−シップにも問題があると思いますが、今回の一件で表面化したわけではなく、昨年来の一連の外務省問題の経過のなかに出てきている問題で、官僚にも問題があると思います。
「おいおい、役所内部のことを国会に持ち込むなよ！」とも思いますが、我々が想像する以上の状況が大臣と外務省上層部との間にあるのだと思います。
ここは、一日も早く外務省組織内の風通しを良くして健全化に努めて欲しいものだと思います。
どこの世界にも、組織内でさまざまな確執やら人間関係に起因する問題はあります。
でも、国家の基本政策である外交を担当している官庁ですよ、しっかりして欲しいものです。

　野党は、久しぶりの活気で５５年体制的熱気を帯びています。
ここぞとばかり、小泉政権発足以来のチャンス（民主党議員談）という位置づけのようです。
いつも指摘するように政党政治を前提とした議会制民主主義ですから、こういった事象は政治の場では当然のことだと認識します。
ただ、財務金融委員会に所属し昨日の論戦や予算委員会での論戦を聞いていて、野党サイドは政府（大臣）、官僚、関係議員などの「責任」をタ−ゲットにしてポイントアウトしているように思えます。
経済問題や景気対策、補正の財源問題や効果について突っ込んだ論戦を期待していたのですが、テレビなどでも写るのは番外の問題ばかりでした。
「国会は、何やってるんだ！」という声が聞こえてきそうです。
「政治」を「ワイドショ−」的に眺める習性が日常化しつつあるなか、流れの本質と状況の正確な判断が必要な時でもあり、始まったばかりの通常国会、先行きが心配です。

　雪印の問題も大変残念です。
北海道の農業にとっても少なからずの影響があると思います。
アイスホッケ−のご縁で私も非常に親近感を持っている企業ですが、「食」を機軸とした経営体ですので「信用と信頼」という二点を、消費者との間で一日も早く確立され、再生されんことを願いたいと思います。

　虎杖浜魚協所属の漁船転覆事故で行方不明になっておられる方々の安否も心配です。
どうしょうもないことだけに、ご家族の皆さんの思いにふれるとき、何ともしがたい現実に無念さだけが心によぎります。　奇跡を願っています。

　鵡川町出身のオリンピック選手田畑真紀選手がカルガリ−で開催されているプレ五輪女子三千で昨日、今季世界最高記録をマ−クしました。
私の鵡川町後援会の新春の集いにお父さんも来てくれていましたが、この調子でソルトレイクでもメダルを狙って欲しいものです。
選手はオリンピックを目標にそれぞれ体調のピ−クをもっていきますが、田畑選手はコンディションづくりも順調のようです。　期待しましょう！

　さて、今の時間は午後５時４５分、この原稿はお昼頃から書き始め、来客が来ると中断、何せ「待機」の指示が出ていてどこにも行けません。
まだ本会議が召集される気配はありません。
議長としても各党国会対策委員会での調整に期待をしていますが、どうしても調整がかなわない場合は、野党欠席のままで本会議を開会せざるを得ないことになります。
いつまで続くのでしょうか？
とりあえず、どうなるのかまったく予測がつかないので結果をご報告できぬままですが、今日のダイアリ−を終えます。


岩倉博文

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