２００３年０３月１８日発
　いよいよイラク情勢が緊迫してきています。
今日の日本時間午前１０時から行われたブッシュ大統領のテレビ演説によってカウントダウンが始まりました。
戦争は避けるべきだと考えています。
しかし、イラク政府のクウェ−ト以降の国際社会に対する姿勢、9.11の悲劇、テロの多発、北朝鮮情勢等々の国際情勢を考えれば、やはりどこかの時点で決断をしなければならないことなのでしょう。
米ソ両大国の対立があったればこそ保っていた均衡がソ連邦の崩壊によって冷静構造が壊れ、新しい秩序構築が必要となったわけですが、民族対立、地域紛争、テロが多発する時代を迎え9.11でそれはピ−クに達しました。
大量破壊兵器を持ち、自国や他国に対して使用した実績を持つイラク政府に対して危機感を持つのは当然のことです。
国連を主体としたイラク政府に対しての査察活動も実態は極めてひどいものでした。
過去からの流れをしっかり見ていけば国際社会の恒久平和を構築する上で「イラク政府の実体」を破壊しない限り実現は出来ないと考えた米・英・スの３国の決断は間違ってはいないと思います。
サダム・フセインは国民の命を楯に権力の増強を図ろうとしてきました。
米英を悪者に、イラクを悲劇のヒ−ロ−として発信することのみに集中していた半年だったとも私には見えます。
世界の世論もイラクの思惑通りに推移しようとしていた矢先の今日です。

　日本政府がまず優先すべきは日本国民に安全を保障することです。
隣国である北朝鮮の脅威に対して国民と国土をどう守るのか、世界情勢の中で考えるのは当然です。
結果として米国への支持を打ち出しました。
守る軍隊は持っていても戦う軍隊を持っていないわが国です。
敗戦国として、多くの国民を戦争で失った国として懸命な選択をしてきた日本です。
戦争を前提としない自衛隊の役割についての議論は戦後もずっとありました。
冷戦構造の崩壊と共に普通の国として戦争を前提とした自衛隊の役割についての議論が出るようになりました。
北朝鮮の脅威に対して具体的な準備をしておかなければならない状況に陥ったとき、北朝鮮のミサイルが発射されて無防備な状態で国民の安全を確保することは出来ません。
憲法で軍隊を持たないことを世界に宣言している日本が有事の場合の防備を米国と連携して確保する以外に手段をもたないことがいいかどうかは別として、実際に北朝鮮が意図して脅威を示している時にイラク戦争が起きようとしています。
日米同盟を機軸としたわが国外交であれば、イラクの脅威に対して立ち向かおうとしている米国に支持を表明することに私は賛成をしたいと考えています。


☆３／１８（火）衆議院本会議（所要時間　９０分）
・採決議案　「恩給法等の一部を改正する法律案」→可決
　　　　　　賛成〜自民、公明、保守新　　反対〜民主、自由、共産、社民
・採決議案　「公共事業基本法案」（民主党提出）→否決
　　　　　　賛成〜民主、自由、共産、社民　　反対〜自民、公明、保守新
・採決議案　「社会資本整備重点計画法案」→可決
　　　　　　賛成〜自民、公明、保守新　　反対〜民主、自由、共産、社民
・採決議案　「義務教育費国庫負担法及び公立養護学校整備特別措置法の一部を改正する法律案」→可決
　　　　　　賛成〜自民、公明、保守新　　反対〜民主、自由、共産、社民
・趣旨説明　「エネルギ−等の使用の合理化及び再生資源の利用に関する事業活動の促進に関する臨時措置法及び石油及びエネルギ−需要構造高度化対策特別会計法の一部を改正する法律案」（内閣提出　平沼経済産業大臣）
・趣旨説明　「本州四国連絡橋公団の債務の負担の軽減を図るために平成１５年度において緊急に講ずべき特別措置に関する法律案」並びに「高速自動車国道法及び沖縄振興特別措置法の一部を改正する法律案」（内閣提出　扇国土交通大臣）


　昨夜、立教大学卒業の衆参両議員と立教大学総長、理事長はじめ幹部の皆さんとの会食会がありました。
高橋紀世子参議が三木元総理の娘さんなのですが、そのご縁で三木武夫記念館でありました。
三木先生のご自宅跡の記念館、なかなか興味深い空間でした。
衆参総勢７名の立大出身、夕べは５名が出席して楽しい会食でした。
大学の話といってもアイスホッケ−の話題しかないのですが、このような席になるともう少し勉学に励めばよかったと思ってしまいます。

　東京は寒いです！　どうしたんでしょう？
来週から暖かい日が来るといってから数週間が過ぎています。
本会議場で安倍副長官に室蘭集会のご挨拶をしたら「すっごく入っていましたねぇ〜、がんばって下さいよ〜」隣にいた荒井広幸先生が「私、明日日帰りで知事選の応援に行ってきますよ〜」少しの間３人で北海道の話、けっこう皆さん詳しいですよね。
ウカウカしてられませんよ！
佑介からメ−ルで今開催中の関西インカレで初得点をしたとの報告、ＦＷをしたとの事でしたが今日も試合があるようです。
恐らく決勝は同志社大、優勝して欲しいと願っています。

　イラク戦争が勃発したら２１日の祭日に本会議があるかもしれないと国会対策委員会で聞きました。
地元日程が入っているので心配ですが、日本にとっても大事な局面ですから戦争勃発の場合は帰れないかもしれません。
ご関係の皆さんには申し訳ありませんがイラク情勢次第です！

　では、そろそろ資料読みでもして寝ます、おやすみなさい。


岩倉博文

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