2003年03月20日発
 イラク戦争が始まりました。 誠に残念なことです。
しかし、湾岸戦争以来のイラク政府の国際社会に対する姿勢をみた時にやむを得ない決断であったと考えます。
度重なる国連安保理決議、つまり国際社会から出されていた大量破壊兵器等の査察要求をことごとく拒み、VXガス等をはじめとする化学兵器保持への疑念は国際社会の脅威でした。
戦争は二度と起こすべきではない、9.11以降もそう感じましたし人間社会の限界を感じる今回のイラク戦争でもあると思っています。
しかし、次世代のために世界の恒久平和を構築することも今を生きている我々の責任ではないかと私は思います。
ブッシュ大統領の今日の演説でも苦渋の決断であったことを感じましたし、「〜市民への影響をできる限り最小限に留めたい。〜」という箇所では苦痛の表情も垣間見ました。
願わくば出来るだけ短期間で戦争が終わることを、願わくばフセインが国民を盾に戦うことを放棄することを、心から願っています。

 国会では今日二度の本会議がありました。
午後3時30分から最初の本会議、小泉総理の政府演説と日切れ法案採決があり、午後9時30分から二度目の本会議があります。
今は夕方、夜の本会議が終わるのが深夜になりますのでその前にダイアリ−を発信する予定です。


☆3/20(金)衆議院本会議(所要時間 45分)
・政府演説 イラク問題に対する総理演説(15分)
・採決議案 「公害健康被害の補償等に関する一部を改正する法律案」→可決(全会一致)
・採決議案 「関税定率法等の一部を改正する法律案」→可決
      賛成〜自民、公明、保守新、民主、自由、社民  反対〜共産
・採決議案 「国際開発協会への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案」→可決
      賛成〜自民、公明、保守新、民主、自由、社民  反対〜共産
・採決議案 「在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案」→可決
(全会一致)
・採決議案 「金融機関等が有する根抵当権により担保される債権の譲渡の円滑化のための臨時措置に関する法律の一部を改正する法律案」→可決
      賛成〜自民、公明、保守新、民主、自由、社民  反対〜共産
・採決議案 「国立学校設置法の一部を改正する法律案」→可決
      賛成〜自民、公明、保守新、民主、自由、社民  反対〜共産
・採決議案 「戦没者等の妻に対する特別給付法支給金及び戦没者の父母等に対する特別給付金法の一部を改正する法律案」→可決
(全会一致)
・採決議案 「平成15年度における国民年金法による年金の額等の改定の特例に関する法律案」→可決
      賛成〜自民、公明、保守新、民主  反対〜自由、共産、社民
・採決議案 「株式会社産業再生機構法案」→可決
      賛成〜自民、公明、保守新、民主  反対〜自由、共産、社民
・採決議案 「産業活力特別措置法の一部を改正する法律案」→可決
      賛成〜自民、公明、保守新、民主  反対〜自由、共産、社民
・採決議案 「水産加工業施設改良資金金融通臨時措置法の一部を改正する法律案」→可決(全会一致)
・採決議案 「漁業協同組合合併促進法の一部を改正する法律案」→可決
      賛成〜自民、公明、保守新、民社、自由、社民  反対〜共産
・採決議案 「沖縄振興特別措置法の一部を改正する法律案」→可決(全会一致)

☆3/20(金)衆議院本会議(所要時間 2時間10分)
・「イラク問題に関する政府演説」に対する各党代表質問


 上記のように日切れ法案(年度末で効力がなくなってしまう法案)の衆議院通過のタイムリミットが今日の本会議でした。
参議院にまわって年度末までに可決成立しなければならない法案ですが、イラク戦争勃発で参議院日程も大変なことになると思います。
本当に大変な時代に政治の世界に入ってしまったようです。
でも、自ら定めた道ですから一生懸命にがんばりたいと思います!
またまたやる気が出てきました!

 では、今日はこれから本会議ですがこの辺で発信させてもらいます。
予定変更で明朝地元に戻り、お昼以降は予定通り地元日程にはいります。
佑介が昨日来、戦争に対して反対の意志をメ−ルで送ってきています。 初めての経験ですから当然です!
湾岸戦争時はまだ小学校低学年、記憶にも残っていないようですがさまざな情報が彼の耳に入ってどのような意見を持つようになるのか考え方の推移を見てみようと思っています。

 世界平和構築と維持、それには均衡ある秩序が必要なのでしょう。 考えさせられるイラク戦争です!
いつまでも平和ボケであってはいけない、戦後世代として国家の安全保障に真剣に取り組んでみたいと思う今日一日です。


岩倉博文


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