Olddiary

２００３年０８月１７日発

　昨日は早朝から平取町の被災地を時間をかけて見させていただきました。
役場で町議の皆さんや後援会の皆さんと待ち合わせ、町長から現況を伺ってさっそく出発。
山にも入るのでランクルを貸していただき、貫気別、振内を中心に町内５～６ヶ所を回りましたが、いずれもかなりの被害でした。
私の祖父が創業時穂別を拠点に造材業を営んでいた頃の拠点の一つが貫気別、川の増水によって堤防が破壊され、広い範囲で冠水、住宅が押し流されたほか床上浸水が多く出た地区です。
住民にしてみれば過去から何度となく同じ堤防から水が溢れていた箇所で、河川管理者の道に対して陳情を繰り返していましたが、一向に改善されることなく今回の被害を迎えたという経過から、これまで鬱積していた何とも言えない感情が一気に出てきている、そんな状況も見受けられました。
現場を見たら川のカ－ブのところの堤防で農地がありやや離れて宅地があるのですが、フラットな土地なので冠水して一気に浸水したようです。
幸い人災はありませんでしたが家の中はひどい状態、床を剥がして基礎部分から改修しなければならない状態です。
数軒を見させていただきましたが、疲労困憊、それでも一日も早い復旧を目指してご家族で一生懸命に作業をされていました。
浸水、山からの鉄砲水による被害、道路被害、河川被害、流木による被害、門別、新冠両町と同様の被害が目立ちました。
二風谷ダムサイトに溜まっている大量の流木群の現況も見てきました。
撤去作業が始まってますが、量が量だけに大変な作業です。

　振内で平取町の皆さんと別れ日高町に入りました。
日高町も１１日に来てますが時間がわずかしか取れなかったのと行方不明者の捜索状況が心配だったので、まずは消防団の事務所に行きました。
難航している捜索、捜索現場の近くにも行ったんですが、ちょうど昨日被害者の一人が吸っていたタバコと同じ種類の箱が見つかったとのことで、その周辺を捜索してました。
ちょうど車の残骸が見つかった地点のすぐ近く、手がかりを特定しようのない捜索ですが、皆さん懸命に作業をされていました。
ダムサイトやその下流にまで捜索範囲が広がっています。
国立少年自然の家にも再度行ってみました。
先日、土砂で汚れていた館内、まだ完全ではありませんがだいぶ綺麗になっていたのでホッとしました。
今が一年中で一番忙しい時期、予約も沢山入っているとのことで明後日からの営業開始を目指しているようです。
所長さん以下スタッフの皆さんが、多くの子供たちに自然のなかでの生活を体験させようと地域の皆さんの協力も得て復旧に全力をあげておられました。
その他、被災地を２件ほど案内してもらい日高町を後にして平取に着いたのが午後５時過ぎ、役場前で借りていた車を返して１１５で帰途に。

　１０日以来、門別、新冠、平取、日高、穂別、鵡川と今回の被災地の状況をほぼ見させていただきました。
まだ漁業被害、林業被害の現場は見てないのでいずれ回らせてもらうつもりです。
同時に、今後の対策と対応について初動の動きが大切ですのでしっかりがんばらなければならないと誓った昨日でした。

　今日は災害視察のために空けていた予備日。昨日までに予定通り回ることが出来たのと担当スタッフも休みなしに動いてきたので今日は日程を入れませんでした。
当初はゴルフ日程が入っていた今日でしたが、台風１０号被害発生と行方不明者の捜索が続いている現状を考えて欠席しました。
日中は市内でお見舞いと会合に出席、久し振りにゆっくりとした一日でした。

　昨夜、残念な連絡が入りました。
伊達の中里道議が亡くなられました。
この春から癌のために入退院を繰り返されていたのですが誠に残念です。
青年会議所時代から随分と長いお付き合いでした。
この統一地方選挙で病気をおして見事当選されご活躍が期待されたいた中里先生でしたが、最後にお会いしたのが７月初めだったと思います。
北大病院から平岸の社会保険病院に転院が決って北大病院最後の日にお会いしたのですが、新しい治療法を試みたけどなかなか効かない、北大の入院期間がリミットなので転院してもう一度同じ治療をするんだ、とご本人が坦々とお話されていたお姿が目にうつります。
心からご冥福をお祈り申し上げます。

　明日からは室蘭と登別のご挨拶まわり、計画していた日程に明日から戻ります。
２０日の東胆振ゴルフ大会ですが、行方不明者の捜索が続いているので表彰式には出席しますが、ゴルフプレ－は止めることにしました。
同時に、中里道議の葬儀が２０日(通夜は１９日）となりましたので、葬儀に出席してゴルフ大会の表彰式に間に合うように三井ＣＣに入りたいと思います。

　では、明日から盆明け、８月も後半戦となります。
それぞれにがんばってくださ～い。

岩倉博文

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