２００３年１２月０４日発
　11月30日の日曜日に苫小牧白鳥アリ−ナで全日本女子アイスホッケ−４強大会があってペグ（岩倉ペリグリン）が優勝。
釧路の六花亭ベア−ズとの最終戦を３対１で勝利し、全勝で２年連続の優勝を果たしました。
六花亭とは厳しい接戦だったようです。
新聞によるとシュ−ト数もペグが１８本、ベア−ズが２８本、アイスホッケ−の場合はシュ−ト数と勝敗との間には一定の相関関係があるんです。
もちろん例外はありますが、シュ−ト数が上まわっている方が勝利するというパタ−ンが圧倒的です。
この試合のようにシュ−ト数に１０本の差があって逆に２点差で勝ったということは、ＧＫを柱としたディフェンスが噛み合っていたのでしょう。
攻めていて点が入らない時ほど選手たちにフラストレ−ションが溜まります。
チ−ムのゲ−ムメ−カ−が攻撃の組み立てを変える努力をしますが、なかなか形になって出てこない、このような時に得点を許してしまうことが多いんです。
新聞で読む限りこんなゲ−ムだったように感じました。
試合巧者という表現がありますが、結果としてペグはベンチワ−クと氷上のプレ−ヤ−たちの気持ちが一致したということだったと思います。
監督の藤原君も疲れた試合だったでしょう！　おめでとう！

　実は六花亭社長の小田さんとは古いお付き合いで先週、札幌の会合で久しぶりに会ったんです。
なかなか個性的な経営者、ポリシ−が一貫していていつも感心させられてます。
「岩倉君、いい顔になってきたな！」　と冷やかされてしまいました。

　いずれにしても力量紙一重の４強です。　最年長が２４歳という若いペグ、これからも楽しみなチ−ムです。
男子の王子製紙アイスホッケ−部と共に「氷都苫小牧の顔」として是非がんばって欲しいものです。
企業スポ−ツにとって今は「苦しい時代」。　アイスホッケ−に限らずどの競技も、これまでアマスポ−ツ競技を支え育ててきた企業スポ−ツが大きな壁にぶつかっているんです。
少なくてもアマチュアのトップレベルのチ−ムを運営している企業に対する支援措置、たとえば企業スポ−ツ育成減税等の支援メニュ−が必要なのではないかと感じることもあります。
そうでもしなければ企業スポ−ツが育たない、かといって野球やサッカ−のようにプロ化しても経営が成り立つ競技はそんなにありません。
サッカ−の場合でも一試合あたりの観客動員採算ラインが２万５千人という話をＪリ−グ始動前に聞いたことがありました。
つまりそれだけ許容可能な施設が必要ということですし、同時にそのような大きな施設でも馴染む競技でなければ成立しません。
企業がスポ−ツから離れれば底辺の拡大は難しくなります。

　アイスホッケ−も日本リ−グは４チ−ムになってしまいました。
王子、コクド、日本製紙、日光ですが、既に日光バックスは古河電工から離れて地域で運営会社を設立し苦しい経営を強いられています。　心配な状況です！
アイスホッケ−のメッカ苫小牧でも少子化と冬季スポ−ツの多様化、そして温暖化によって次第に子供たちにとってのアイスホッケ−環境が以前とは比較にならない程低下してきています。
このままいけば小学校の同好会が半減してしまうのではないか、といった声も出始めています。
もう少し地域全体でこの問題に取り組めないか、まだまだ私の世代も含めてアイスホッケ−全盛期を知っている市民が多い苫小牧ですから、今の内に取り組めないかと思ってしまいます。
「苫小牧の顔」である伝統競技アイスホッケ−、毎年お正月の王子×岩倉戦でその年が始まるという苫小牧の１ペ−ジを記憶に残す市民の数も少なくなってきた昨今ですが、ペグの優勝という記事を見て久し振りにアイスホッケ−を感じた次第です。

　そして、今日の紙面には河渕さんが I I HF（国際アイスホッケ−連盟）の殿堂入りが決ったという報が載ってました。
アイスホッケ−一筋の人生、立大アイスホッケ−部の大先輩であり現在は岩倉海陸運輸の会長、同時に私のイワクラグル−プ後援会会長をしていただいてます。
日本人で二人目という快挙とのこと、子供の頃からお世話になってきましたが昨年病気をされて心配な時期もありました。
しかし見事に復帰されて今では元気でアイスホッケ−界活性のためにご尽力をされています。
日ア連では殿堂制度はないと思いますが I I HFの栄誉ですからこれは大変なものだと思います。　おめでとうございました！

　昨日までとは比較にならないほどしばれた一日でした。
間もなくドカッと雪がきそうです。　いよいよ雪かきのシ−ズンですよ！
夏には冬が恋しくなり、冬になると夏が恋しくなる、春夏秋冬の四季がはっきりとしている北海道ならではの心境の一つでもあります。
明日は終日苫小牧、大切な会があります。
イラクへの自衛隊派遣問題も来週が山場、現実の政治に取り組んでいる政府与党、国民のために是非がんばって欲しいと思います。

　今日は何故かアイスホッケ−の話題が多くなってしまいました。　失礼します！


岩倉博文

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