2004年07月29日発

 米国民主党大会が始まってます。 マサチュ−セッツ州ボストンで4日間の大会となりますが、ケリ−上院議員を大統領候補として正 式に指名、エドワ−ズ副大統領候補共々民主党が本格始動、1ヵ月後には共和党の大会も予定されていて、大統領選もいよいよ本番で す。 クリントン政権の末期に少しイメ−ジダウンした民主党でしたからかなり熱のこもった大会になったようですし、どちらのチ−ム を選ぶのか、なかなか興味深い米国大統領選ですね! 現段階ではほぼイ−ブン、ブッシュへの風を考慮すればもう少しケリ−に追風が 吹いてもおかしくなかったのに、それ程の追風をつくれてないケリ−、ブッシュにしてもイラク戦争という火種を抱えて世論の変化が どうなるか決戦まで予断を許さない状況です。 思想的には大きな差がない米国2大政党、政策の優先順位と支援母体の違いからくる政 策の微妙な差はありますが、いずれにしても共和党政権との差別化をどの政策でどの程度打ち出すかが最大のポイントとなります。 い つも大統領選の度に思うことですが、華やかなイメ−ジばかりニュ−スで流れるので「これぞアメリカン・デモクラシ−だぁ〜」と感 じてた時期もありましたが、実際にはかなりドロドロした側面があることを知ってイメ−ジが変わりましたねぇ。 膨大な資金をどのよ うに調達しているのか、確かに個人献金は日本の比ではありませんが、支援団体からの献金も膨大な額に上ります。 米国ライフル協会 の話は有名になっちゃいましたが、ありとあらゆる団体がスポンサ−やサポ−タ−になっているようです。 政治の日米比較が話題にな る度に、基本システム、行動様式、発想様式、そしてライフスタイル等々が違うなかで日米の政治を平面で比較する意味がどれほどあ るかといつも思っちゃってました。 岡田代表がこの民主党大会を視察に行って臨時国会の招集日に欠席することが新聞等で話題になって ますが、いかにも広告代理店型のパァフォ−マンス、賞味期限切れの方々ならいざ知らず岡田代表には似合わないと思いました! 米国 民主党の政権奪取のウェイブを利用しようということだと思いますが、「メイドイン・ジャパン」でいきましょうよ!

 日本経済にとってこの大統領選はどうでしょうか。 ケリ−候補はどちらかというと保護主義的な政策を強く打ち出さざるを得ないの で、ブッシュ政権よりも厳しい対外経済政策となりそうです。 ボ−ダ−レスとなった世界経済ですから、世界中の経済人が別な意味で この大統領選に重大な関心を抱いてるに違いありません。 日本経済にしても、米国と中国がクシャミしただけでセンサ−を作動させな きぁいけませんからねぇ。 次第に政策の優先順位の違いも明らかになってくる大統領選です。 私自身はケリ−候補の趣味がアイスホッ ケ−というだけで彼に好感を抱いている一人です。 選挙ってそんなもんなんですねぇ〜! そうそう、民主党大会でケリ−候補がボストンに 入るのが最終日、候補受諾演説だけなんですね。 これも理解し難い米国文化だと思いました。

 国内では、UFJと三菱東京との統合交渉に司法の待ったがかかりました。 住友信託の仮処分申請を東京地裁が認める決定を下したもの で、今後の動きに感心が集まってます。 当初から、UFJ、そして三菱東京の拙速が気になっていた案件でしたが、そうせざるを得ない事 情がUFJサイドにあったと思ってましたし、結果的には住友信託に通知したのが発表の前日夕方ということですが、水面下で時間をかけ た協議があったものとばかり思ってました。 基本的にUFJと三菱東京統合の流れは信託部門を除いて進んでいくでしょうが、住友信託と の落としどころをどうするか、どちらにしても統合プロセスが遅れるのは確実な状況です。 住友信託にしてみれば突然の非礼なやり方 と受け取ったでしょうね。 いずれにしても天下の金融機関同士の行き違い、印象としてかなりの問題があります。 当事者間で何とかし て欲しいもんです!

 昨日は午前中に2件の来客対応。 いずれもお役所の方でしたが、一人は1期目に東京で何かと一緒に仕事をした方でした。 「大変な 時代に大変なお役目ですねぇ〜」「岩倉さんこそ大変な時代に大変な世界に入っちゃいましたねぇ〜」北海道のこと、地域のこと、い ろいな議論が出来ました。 お昼からは門別町富川へ。 鵡川まで日高道が開通してから門別が近く感じるようになりました。 参議院選の ご挨拶まわりで先日不在だったので改めて行ってきたんです。 ずい分お世話になったもので電話だけじゃ申し訳ありませんから! アポ を取ってたのでじっくり参議院選総括の話をさせてもらいました。 富川も祖父の時代からご縁の深いマチ、子供の頃一番早く覚えた日 高の地名の一つでもあります!

 今日も暑かったですね! どうしちゃったんでしょう。 札幌に行ってたんですが、舗装路面からの照り返しがやたら気になった日中で した。 例年ですと朝晩は半袖のシャツの上にウィンドゥブレ−カ−を着てる時期ですが、今年は夜でも半袖で歩けますからね。 珍しい ですよ! 先日、北海道でもク−ラ−が売れていると報道されてました。わが家はまだ窓を開ける自然ク−ラ−、開けっ放しで寝てても 冷たい風を感じない今年の夏です!

 じゃ、また〜です。

岩倉博文


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