一昨日のダイアリ−で危篤状態となった親しい仲間の病状を書きましたが、その田中正彦君が３１日午後２時５５分膵臓癌で
亡くなりました。 享年５１歳、志半ばでのご逝去、悔しいですが謹んでご冥福をお祈り致します。 本当にいいヤツでした！
１９８９年、私が日本ＪＣ副会頭の時に、彼はセクレタリ− （秘書役） を務めてくれてました。 慣れない役目に最初は戸惑いも
あったと思いますが、短時間にポイントを抑え多岐にわたる役目を担ってくれました。 以心伝心、私も彼と口を利かなくても何
を考えているか分かるし、彼も私が何を考えているか分かる、そんな関係が出来たのもお互い慣れない役目を苦労しながら汗を
かいたお陰だと思ってます。 副会頭の役目をしっかり務めることができたのも彼の動きがあったればこそと感謝してました。
その後、苫小牧青年会議所の理事長を務め、道南ブロック協議会長も立派に務めました。 特に、彼が理事長の時に全道大会を主管
し、理事長として大変な役目を果たしましたが、これを大成功に導いたのも彼の存在が大きかったと思います。 冷静で、頑固
で、好き嫌いがはっきりしていて、勉強家で、思いやりがあって、愛妻家で、子煩悩で・・・本当にいいヤツでした。 やがて苫
小牧経済界のリ−ダ−として皆から期待されていたのに、誠に残念です。
今夜、仮通夜でしたが、菩提寺である真宗寺朝倉住職により無事終えました。 住職も彼とは親しい仲間です。 少しでも長く家
においてあげたいという奥さんの想いもあって、明日と明後日にご葬儀が執り行われることとなりました。 同時に、ご家族から
の依頼で葬儀委員長を務めさせてもらうこととなりました。 ３０日、危篤状態となって病院に行った時、奥さんから 「岩倉さん
に死水を取ってもらってくれ」 と言ってたとの話を聞き、彼自身もずっと死を覚悟していたとはいえ、特にこの数週間どんな気
持ちで日々過ごしていたのかと思うと、やり切れない気持ちになりました。 “マ−ちゃん、俺たち仲間はずっとお前の志を分け
持って、これからの人生歩んでいくよ！” と仮通夜で彼に誓いましたが、先輩からも後輩からも慕われていた正彦君の野辺の送
りが迫ってくるのを考えると悲しい思いが過ぎります。 奥さんも、娘さんたちも、そしてお母さんも気丈に振舞われてますが、
その傍でただ寝ているだけのような顔をした正彦君の顔を見る度に無常さだけが響いてきます。
彼の葬儀、滞りなくしっかり納めたいと思っています。 それでは、失礼します。
岩倉博文