昨日今日と上京してました。 今夜の便、羽田を離陸する時から “雪により場合によっては引き返す” とのアナウンスがありま
したが、若干遅れたものの無事着陸。 昨日は、まったくなかった雪が千歳の滑走路に積ってましたが、ちょうど着陸する時には
小雪状態になっていて視界もはっきりしてました。 明日もいろいろ日程が詰まってるので心配しましたぁ〜。
今朝から外貿コンテナを扱っている船社に対するトップセ―ルスをしてきました。 韓国航路４社、北米航路２社他ですが、い
ずれも苫小牧市長の訪問は初めての企業ばかりで歓迎されましたが、苫小牧港についていろんな話も聞かせていただきました。
どの業界もそうですが、やはりコストパァフォ−マンスに強い関心を持っている業界の一つでもあり、苫小牧港の滞船問題がど
こに行っても指摘されました。 港湾は、先行基盤整備が不可欠な社会資本であり、特に釜山港などのように大型船に対応した基
盤整備が急ピッチに進んでいるアジアの各港湾のなかで、西港の混雑がピ−クを超している現状であり東港整備が急がれる苫小
牧港ですが、港管理組合を構成する北海道と苫小牧市の予算状況が誠に厳しい状態という事情もあり後手後手に終始しているこ
の数年です。 「現状はしっかり把握しており、出来るだけ早期に滞船によるコスト増解消に取り組んでいきたい！」 と決意だけ
はお伝えしてきました。 本気で取り組まなきゃならない問題ですが、基盤整備は同時に予算が絡むことでもあり、今回はハ−ド
ウエア−で強気な発言は出来ないのでソフトウエア−、特に “苫小牧港としてのホスピタリティ―！” について強調してきまし
たぁ〜。
その他、防衛省や国交省、経産省など懸案事項のある省庁に行ってきました。 この時期は特交や特特調案件などに対する動き
もあるのでずい分歩き回ってきましたが、いい運動してきましたよぉ〜！ 議員会館にも行ってきましたが、今日は通常国会招集
日でしたからお部屋におられた議員さんも多かったです。 そうそう、防衛省では木村副大臣にお会いしてきました。 同じ平成研
の木村先生ですが、気合入ってましたねぇ〜！
米軍訓練移転問題で、明日国との協定書を締結します。 午前中に千歳市、午後から苫小牧市で締結式が行われる運びですが、
昨年の８月、“やむなき受け入れを表明” して以来、議会、航路下住民 （３地区）、経済界、市町連はじめ１９地区のまちかど
ミ−ティングでも共通テ−マとしてご説明の上ご意見もいただいてきました。 日米合同委員会の取り決めによって今月末にも訓
練概要が公表されますが、議会でも一貫して説明してきたように、協定書締結の時期は “少なくても訓練概要が示される前に締
結すべき” というのが私の考えでした。 千歳市並びに千歳市議会は、逆に急ぐべきではないとしてきましが、先週山口千歳市長
からお電話をいただき “当初方針を変えて来週中に協定書を締結したい” とのご連絡をいただきました。 苫小牧市としては当初
方針通りの日程ということになります。 こちらの事情で、苫小牧市長としての判断表明がかなり遅く （千歳市長は７月７日）
なってしまいましたから、今後両市で行う作業プロセスを考えても協定書締結の足並みを揃えるということはむしろ好ましいと
思っています。 尚、北海道の山本副知事も両市の締結式に同席する予定です。
苫小牧市議会は、昨年の３月に全会一致で反対決議をしています。 しかし、それ以降の状況変化、特に日米合同委員会におけ
る合意 （昨年５月）、日本政府による閣議決定 （５月）、千歳市長の受入れ表明 （７月）、苫小牧市長選 （７月）などの状況変
化をふまえ、８月に受入れ表明をした以降も、私の判断に対しご理解をいただきたいと総合開発特別委員会や定例会本会議の質
疑の度にお願いしてきました。 今後もご理解をいただくために努力をしてまいりたいと思っています。 国との協定書遵守につい
ては、当然のことながら今後も国との関係において注意深く見守っていかなければなりません。 そして、航路下住民や市民にこ
れまで以上の不安を与えないように全力を尽くす覚悟です。 尚、これも既に議会でお話したことですが、年度内 （今年の３月ま
で） の訓練開始は今のところないと思います。 新年度 （４月） 以降の訓練開始となりますが、千歳基地での訓練規模は、現在の
航空自衛隊訓練と同じ態様との回答を既に国からもらっており、大規模訓練はないという感触を得ています。
現状で、米軍が日本国内に基地をおいてること自体に “反対の意思” をお持ちの方は別として、米軍がわが国の安全保障に
とって必要な存在だというお考えを持ちながら訓練移転先が千歳基地になることに反対しておられる方には “米軍基地が集中し
ている沖縄の負担軽減” に対し是非ともご理解を賜りたいと思っています。 日米安保を是としながら沖縄の負担軽減にも一定の
理解を持ちながら、特に騒音の影響が懸念される航路下住民に対する対策や地域振興策について、国は協定書に示されている通
り責任をもって取り組むべきとのお考えの方には、地元市長として国に対して全力で取り組むことをお誓いしたいと思いま
す。
議会との関係でさまざまなご指摘がありますが、私が市長に就任してからの議会日程で、この米軍訓練移転問題に関して質疑
応答のあった経過を記しておきます。 “米軍訓練移転問題に関する質問者” を抜粋してみました。
・2006年8月 総合開発特別委員会 質問者：田村議員、山中議員、北岸議員、西野議員、渡辺（満）議員、阿久津議員、中島議員
・2006年9月 総合開発特別委員会 質問者：渡辺（満）議員、中島議員、田村議員、西野議員、北岸議員、大山議員、吉岡議員
・2006年9月 第24回定例会 質問者：山中議員、沖田議員、池田議員、三海議員、渡辺（満）議員、阿久津議員、千葉議員
・2006年9月 定例会総合開発特別委員会 質問者：西野議員、田村議員、渡辺（満）議員、中島議員
・2006年12月 第25回定例会 質問者：木村議員、中島議員
・2006年12月 定例会総合開発特別委員会 質問者：山中議員、西野議員、渡辺（満）議員、北岸議員、田村議員
“説明不足とのご指摘” もあるようですが、市長就任以来議会で一番時間をかけた問題がこの問題であったことをご理解いた
だきたいと思います。 問題の大きさからして当然のことですが、関心をお持ちの方は議事録も確認可能なので付け加えておきま
す。
それじゃ、寝ます。失礼しま〜す！
岩倉博文