2007年10月28日発

 5日間の韓国出張から帰国し、今日は午前中から市役所で打合せ、午後からegaoで開催されていた “東胆振物産まつり” で一 日店長をしてましたが、お陰で頭を即 “通常モ−ド” に戻すことができました。 日常のリズムを崩すと戻るのに時間がかかるこ ともありますが、たとえば携帯電話も今は “自動的に海外仕様” となり一日3度の携帯ニュ−スも入るし電話も国内にいるよう な感じで話ができるので便利になりましたねぇ〜。

 釜山には18年ぶり、ソウルには12年ぶりの訪問でした。 これまで韓国には5〜6度行ってますが、やはりずい分変わった ように感じました。 そして、ソウルでは相変わらず日本人女性のグル−プ旅行が目立ってました。 街角にあるヨン様や他の俳優 たちの大きな広告写真の前でスナップを撮る姿を見て少し恥ずかしい思いをしましたよ。 韓国人にどう映ってるのかと、確かに 日韓関係構築の上で無視できない効果もありましたが複雑な気持ちがしました。 それにしてもどうしてこんなに長くブレイクし てるんでしょう? 日本のキムタクが韓国の若い女性に人気があり、韓国のヨン様が日本の熟年女性に人気があるというのもおも しろい現象ですが、いつまで続きますかぁ〜!

 ちょうど、えりも高校研修旅行と行き帰りの便が一緒でした。 釜山からソウルまでの日程詳細は聞きませんでしたが、えりも 高校ではかなり前から韓国研修旅行を実施してるとのこと。 いいことです! 帰国時、男子生徒に 「韓国、どうだったぁ〜?」 と 聞いたら 「やっぱり日本がいいです!」 と言ってました。 女子生徒にも 「えりもの良さが分かったでしょう?」 と聞いたら 「は い!」 と明確に答えてましたが、国の外から自分のマチを振り返って日本の良さを再発見することも多かったと思います。

 ソウルでは、相変わらず自動車の渋滞がひどかったですが、以前から比べれば運転の荒っぽさがかなり改善されましたし、街を走る 車もきれいになりました。 街並み全体もきれいになったし “環境に力を入れてる” なぁと感じました。 釜山やソウルで宿泊した ホテルにも以前はシャンプ−とリンスが部屋に付いてたのに今回は最後の外資系ホテルを除き付いてませんでした。 有料では 売ってましたが、聞いたらごみの減量政策の一環で取り組んでるとのこと。 一瞬、“ホテル事業の経営改善策” かなとも思いま したが、至るところでさまざまな環境政策に取り組んでます。 因みにホテルで売ってたシャンプ−とリンスのセットがかなり古 い感じがしたので近くにあったコンビニでセットを買って使いましたが、市内にはコンビニがけっこうあって便利です。

 ソウル日程のほとんどが中心部だったので移動は比較的楽でした。 東京でもそうですが、ソウルの場合渋滞が常態化している のと夜遅くまで続くので移動距離だけで所要時間をつかむことは困難です。 距離はそうでもないのに 「1時間かかります!」 と 言われ 「えっ!」 と思うこともあるし、けっこう早く着いてしまうこともあります。 新しい都心開発も進んでいて外資系企業が 入ったビルが建ち並ぶ地区の周辺はマンションを中心に超高級住宅街になってます。 この地区の喫茶店でお茶を飲みましたが、 TVドラマにも出てる店とのこと。 向い側にはヨン様が経営するレストランがありました。
 帰国前夜、サムソン電子の崔さんが 食事をご馳走してくれましたが、その店もこの地区にある日本料理店でした。 少し早く着いたのでその喫茶店でお茶を飲んでた のですが、やはり入ってくるお客の服装や雰囲気も違ってました。 韓国では、12月に大統領選挙があるので連日TVで候補者 の映像が流れてましたね。 世論調査は、今のところ野党候補が圧倒的優勢と出てますが、与党候補もTVキャスタ−出身の政治 家で話術も上手なようでもう少し様子を見る必要がありそうです。 ハンナラ党の政権奪還なるか注目される韓国大統領選挙で す。

 韓国の食事はお皿の数がほんとうに半端じゃないのと味が美味しいです。 皿の数で圧倒されますが、慣れてきたら好きなもの を適量食べれるので馴染んできます。 どうしても残す量が多くなるので、最近社会問題化してると聞きました。 ただ、韓国文化 の一つでもあるのでそう簡単には変わらないと思いますが、以前ソウルで家庭料理をいただいた時もやはりすごい数のお皿が並 んでました。 韓国では、一つの “おもてなし文化” になってます。 今回は焼肉専門店が入ってなかったのが寂しかったですが、 お陰で健康的な食生活をすることができました。 たぶん自分でお店選んでたら毎晩焼肉店になってたでしょうから!

 一昨日、最後の晩に泊まった仁川 (インチョン) のハイアットリ−ジェンシ−ホテル、国際空港に隣接した外資系ホテルです が、ホテルのエレベ−タ−が “部屋のカ−ドキ−” がなければ動かないシステムになっていて、これは初めてでした。 シティ− ホテルはだんだんこうなるのでしょう。 ソウル金浦空港を国内線専用空港にして国際線はすべて仁川国際空港に集中させる計画 でしたが、韓流ブ−ムの影響で日本人観光客が激増、今は “羽田−金浦間” を臨時的に増便してるようです。 千歳線は仁川国際 空港になりますが、ソウル市内から車でけっこう時間もかかるので早い便の場合は仁川に泊まったほうが楽です。

 ハングル文字が少しでも分かればいいんですけど、看板なども含めて街中の表示のほとんどがハングル文字なのでもう少し漢 字が多くなればといつも思ってます。 上記の新しい都心では英語表示が目立ったし商店などには日本語表示もありますが、やは り車で走ってると99%がハングル文字ですからまったく分かりません。 外人が日本に来た時も同じだと思いますが、やはり必 要最低限でも英語表示や韓国語、中国語表示が欲しい場所もあると思います。 免税店の風景は以前と変わりありません。 少しの 時間でしたが、中心部にあるロッテ免税店に寄ったらお客の90%は日本人、そしてその90%は女性でした。 買物はすぐ終 わったのでエレベ−タ−前にあるベンチで休んでましたが、次から次に日本人のグル−プが上がってきてました。 壮観でした よぉ〜!

 これも帰国前日、夜の会食まで時間があったので韓国でブレイクした 「NANTA」 を見てきました。 ブロ−ドウェイで火が付いて 韓国に逆輸入された作品で “言葉を必要としないミュ−ジカル”、なかなかおもしろかったです。 4つのチ−ムでロングラン公 演を続けてるとのことで韓国を訪れた外国人が最もよく見る公演になってるようです。 ステ−ジもさることながら、言葉を必要 としないスト−リ−を書いた脚本家に関心を持ちましたねぇ〜。 お見事です!

 朴哲彦先生にもお会いできたのが嬉しかったです。 大学院講座で教えていて夜遅くにロッテワ―ルドに隣接したホテルでお会 いしました。 政治から離れてから書いた著書が政治家部門のベストセラ―になってるとのことで贈呈してくれましたが、朴先生 の回顧録でした。 対北朝鮮交渉の特使を務めていた頃の話や政権交代時の裏話やら上下巻で構成されてます。 まだまだ隠居する 年齢じゃないので今回の大統領選次第では新しい役目も出てくるのではと思ってますが、ますますのご活躍をお祈り致します。  来年には苫小牧を訪問していただけるようお願いしてきました。

 韓国レポ−トUでした。 少なくても釜山、ソウルを見る限りマチに活気も感じられましたが、やはり “格差問題” と日本同様 に “雇用形態の変化” が進んでることが目立ちました。 こうしたことが韓国経済の今後にどのような影響をもたらすか注目しな ければなりません。

 それじゃ、この辺で失礼します!

岩倉博文


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