昨日も朝から被災地への支援活動に関する打合せが続いてました。　基本的に救援・支援については被災地側の状況を第一義に考えなければならず、当面は国並びに道、そして関係機関等からの支援要請を軸に対応したいと考えています。　16日に市消防の7人が救援活動のために被災地（石巻地区）に発ちますが、市立病院でも負傷者の受け入れ態勢を完了させ、王子病院と共に負傷者対応を担うことになります。　その他、上下水道部（給水）、都市建設部（住宅）、苫小牧港管理組合及び産業経済部（海上輸送他）、保健福祉部（義援金対応）など関係機関と調整に入り、一部を実行してますが、市として可能な限りの支援活動に取り組みたいと考えてます。


　また、昨日の夕方、議会に“代表者会議”の開催を要請し、案件2件について説明させていただきました。　最初に、「東北太平洋沖地震」の被災地に向けて自衛隊員約300人と車両約90台を輸送するため「米海軍輸送艦／トーテュガ」が今朝苫小牧港に寄港すること、そして今後も自衛隊輸送を目的とした米海軍艦船の寄港があることを説明し、ご了承いただきました。　今朝、「トーテュガ」は自衛隊員及び自衛隊車両輸送のために寄港、明日の午前中に大湊港に向けて出港する予定ですが、この緊急措置にご理解をいただいた議会に心から感謝申し上げます。


　もう1件は、市として被災者への義援金受付窓口を設置、“日本赤十字社の義援金”として募金活動を実施することを報告しました。　募金箱は「本庁舎社会福祉課窓口」、「のぞみ・勇払各出張所」、「豊川・沼ノ端・住吉・駅前各証明取扱所」の7ヵ所に設置、取扱期間は3月16日から概ね3ヶ月間を予定しています。　いろんな機関、団体が募金活動を開始してますが、皆さんのご協力をお願い申し上げます。


　議会は昨日、“予算審査特別委員会”の再開に先立って“議員協議会”を開催、全員で黙祷を捧げ、その後、私から3月11日の2:46pm以降の経過と状況報告をさせていただきました。　“議員協議会”を終えて、すぐに“予算審査特別委員会”が再開されましたが、“一般会計”の審査も後半に入りました。


《3月14日(月)　第21回定例会／18日目》
○議員協議会（10:00am）
○再　開（10:30am）／予算審査特別委員会＜一般会計＞
・土木費〜林光仁議員、小野寺幸恵議員、神山哲太郎議員
・消防費〜渡辺満議員、渡邊敏明議員
・教育費〜金澤俊議員、小野寺幸恵議員、松井雅宏議員
○散　会（7:05pm）


　連日、被災地の様子がTVで放映されています。　ほんとうに凄まじい津波の威力ですが、命が助かって、家族と会えて「生きているだけでいい、家族と会えただけでいい！」と涙を拭っていた女性の姿に心を打たれました。　家族を捜して何時間も歩いて探しまわっている男性へのインタビューも衝撃的でしたが、毎日、何事もなく三食食べて生まれ育ったふるさとについて議会で論戦しているわが身、津波で自分たちの街がすべて流されてしまった人たちが避難所で支え合って頑張ろうとしている姿に深く考えさせられる日々が続いてます。　まずは被災地の皆さんが前に向って一歩、一歩確実な歩みを刻まれる状況を早く整えることだと思いますが、その為に我々一人一人が小さくても心を込めた支援の輪を広げていきたいと思ってます。　今朝も市内にお住まいの年配の方が、匿名希望ながら多額の義援金をお届けくださいました。　心から御礼を申し上げます。


　今日で“予算審査特別委員会／一般会計”の審査を終え、総括質疑の後採決があって全会一致で承認されました。
《3月15日(火)　第21回定例会／19日目》
○再　開（10:00am）／予算審査特別委員会＜一般会計＞
・教育費〜神山哲太郎議員、渡邊敏明議員、北岸由利子議員、渡辺満議員
・公債費〜なし
・諸支出金〜なし
・職員費〜松井雅宏議員
・予備費〜なし
・歳入〜金澤俊議員
○総括質疑〜木村司議員、山中保議員、北岸由利子議員、渡辺満議員、松井雅宏議員
○賛成討論〜小野寺幸恵議員
○採　決〜可決（全会一致）
○散　会（8:10pm）


　“一般会計”、“特別・企業会計”の予算審査をすべて終了、議会側の手続きを経て本会議が招集されました。
《3月15日(火)　第21回定例会／19日目》
○再　開（8:45pm）／本会議
○報　告
・第7号　「一般会計予算審査特別委員会審査結果報告について」⇒可決（全会一致）
・第8号　「企業会計予算審査特別委員会審査結果報告について」⇒可決（全会一致）
○議案審議
・第43号　「苫小牧市副市長の選任について」⇒議員協議会に付託
・第44号　「苫小牧市監査委員の選任について」⇒議員協議会に付託
・第45号　「苫小牧市固定資産評価員の選任について」⇒議員協議会に付託
○散　会（8:50pm）


　私が市長に就任して初めてのことですが、“一般会計”も“特別・企業会計”も「全会一致」で可決、承認されました。　予算審査で議員各位からいただいたご意見やご提案を平成23年度の市政運営にしっかり活かしながら舵取りに励みたいと思います。　ご熱心な質疑に心から感謝致します。　そして、総括質疑でも今回の地震と津波被害の支援に対するご指摘やご意見をたくさんいただきました。　一つ一つのご意見が市民の思いであることをしっかり受け止め、市がイニシアティブを発揮して支援活動に取り組みたいと思います。


　昨日、NZネーピア市のバーバラ・アーノット市長からお見舞いのメールをいただきました。　そして、八王子市、日光市とも一昨日にお互いの状況について確認し合いましたが、やはり「大津波警報」が発令されていたので津波の被害についてご心配をお掛けしていたようです。　NZタウランガの友人グレイム・マーシャルからもメールが入ってました。　すぐ返事を出しましたが、昨日「安心した！」とメールが入ってました。　そして、わが家では横浜の義弟一家や東京の親戚から“お店にお米と電池がない！”との連絡があり、さっそく今日宅急便で送ったようです。　被災地の皆さんも地域によっては救援物資が足りない所もあるようですが、そうした物資の受け入れ態勢が出来ている地域と間に合ってない地域があるようです。　輸送車両の燃料確保も不十分のようですが、現地が混乱しないよう関係機関の指示に従って効果的に取り組んでいかなければならないと思ってます。


　それじゃ、この辺で失礼します！